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“異芯伝心~違いを分かち合う”… をテーマに13年
1997年、福岡に誕生したラテン文化センター「ティエンポ」。 「人種や言葉、年齢、性別などの壁を超えたボーダーレスなマインドで、ラテン諸国の多彩な文化を、舞踊・アート・音楽・言語・食といった様々な角度から体験しながら、人と人とが生の実感と喜びに溢れた交流を図れる場を作ろう」という企画に賛同したイベロアメリカ出身者、日本人により設立メンバーが発足。中央区薬院の古家をリフォームし、事務所を設立、各種文化講座開講、イベント、フェスティバルの企画・運営を主に活動をスタートしました。 当初、設立メンバー15名、会員数50名という小規模な非営利団体の市民活動は年々多くの注目、参加者を集め、活動の幅も今や日本国内にとどまらず、アジアパシフィックへと広がりを見せています。
毎年8月に開催しているボーダーレスフェスティバル「イスラ・デ・サルサ」は、国内最大級のラテンの祭典として評価されるようになり、また2002年からは、フェスティバルへ招へいしているカリブ音楽のオーケストラによる日本ツアー「ビベラ! サルサツアー」の企画もスタート。福岡だけでなく、全国の方に世界トップレベルのラテン音楽を通しての異文化交流を届けることができるようになりました。
昨年は、これまでのティエンポの活動が認められ、ドミニカ共和国政府観光局による協賛という形で、ラテン音楽の帝王と言われるフアン・ルイス・ゲラのアジア初公演を実現。これまでなかなか実現できなかったフアン・ルイス・ゲラの来日のニュースは、ロイター通信、EFE( エフェ)スペイン通信社を通し、世界の600 チャンネルへ情報が発信され、雑誌・新聞等、多数の国内外メディアに取り上げられました。また、「イスラ・デ・サルサ」で長年の夢であった日本公演を果たしたフアン・ルイス・ゲラは、今年3月、福岡でのステージの思い出を綴った曲「Bachata en Fukuoka ~福岡でバチャータ」をリリース。(詳細こちら) 世界に向け「福岡」の名が発信され、大きな反響を呼んでいます。 今年、「イスラ・デ・サルサ」の海外メインバンドとして招へいしたキューバンサルサの王者ロス・バン・バンは、「ビベラ! サルサツアー」で東京、名古屋、オーストラリア3都市 (シドニー、メルボルン、ブリスベン)で6都市7公演 (「イスラ・デ・サルサ」での2公演を含み)を実施。福岡から発信している異文化交流の輪、市民活動が遂に今年、シドニーオペラハウスまで届けることができました。
13年間、小さい歩幅ながらも着実に歩み続けているティエンポの活動。2000年から活動の拠点としていた天神「デイトンビル」から大名「Daimyo11511」へこの7月に移転。更に充実した空間・設備となりました。 訪れる人の感性を目覚めさせ、想像力を刺激する… 語学・舞踊・アート、食、あらゆる文化を介して人が集い、交流を図れるそんな理想的なスペース、新生「ティエンポ」の誕生です。
NPO法人ティエンポ・イベロアメリカーノ設立趣旨
一人一人の人間が非常に孤立しやすい現代。デジタル化が進み、人と人とが肌を触れ合ってコミュニケーションをとる機会が激減しています。そんなコミュニケーション不足による事件や問題も、日々新聞やテレビで報じらています。 また、国レベルにおいてもここ数年、日本は諸外国との外交・経済面にお いて、今までにない広がりを見せる反面、相互理解不足による諸問題も表出しています。 自国と異質な文化と向き合うとき、「わたしたちはこうありたい」としっかり主張し、なおかつ相手の主張や文化に敬意をもって耳を傾けることでこそ、真の「融合」が得られるものと私達は信じます。
そこで、私たちはイベロアメリ カ文化に注目しました。 それは、コミュニケーションを大切にする文化を持ち、また融合という点からもイベロアメリカという地域が、千年を越す歴史の中で、好むと好まざると関わらず異質の文化と融合しあっ てきた歴史的背景もあるからです。 また、イベロアメリカは昔から日本、特に九州と密接な関係を持っています。東京や大阪でなく活動拠点をここ九州の福岡に置いたのは、九州には古い時代から大陸からの文化や人々を受け入れてきた土壌があり、また明治以降には九州からたくさんの移民が中南米諸国へ向け海を渡りました。つまり、スペイン・ポルトガル語圏(イベロアメリカ)との交流において、歴史的にも最も強い絆を持つのが九州だと思われるからです。東京への一極集中でなく地方分権の重要性がますます高まる現代にあって、文化もまた地方にあってこそ、自由な発想や活動が可能になると考えています。
多種多様な文化を持つイベロアメリカに関する各種講座、交流会、展示会、食文化紹介活動等を通じて、人が生きた言葉を交わし合い、音楽をともに楽しみ、手を取り合って踊る楽しさを共有することにより、国際交流を促進し、文化の振興を図りたい。イベロアメリカに関する様々な情報の提供をすることにより異文化に対する知識が深められ、そして生の実感と喜びにあふれたコミュニケーションを通して相手の主張や文化を敬い、お互いを理解する。個人の単位から団体、強いては外交面においても真の「融合」が得られ、またそれが将来的に国際交流発展の寄与に繋がればと思っています。私たちの活動から、大きな「融合」の輪が広がっていくことを願いながら。。。